どんなところ?

私たちはさまざまな理由で生活に困っている方の相談を受け付け、お悩みに寄り添うだけでなく、今ある問題を一緒になって解決に向けて行動します。さらには生活にお困りの方が少しでも前向きに取り組み、自立できるよう惜しみない支援を行います。

事務所の趣旨・目的

人はだれでも生きている意味があり、それぞれの命自体に価値があり、かけがえのない存在であります。誰一人として不要な存在はではありません。さらに、だれでも平等に幸せになる権利があり、どんな状況でも必ずその権利を行使できるはずです。
また一方で、人は、幸せになる権利があるとともに失敗する権利もそれから再度チャレンジする権利も持ち合わせているはずです。
伴走型支援により、生活困窮者の方を寄り添い伴走し、信頼関係を構築し、生活困窮者の方の今ある問題を一緒になって悩み考え、解決へ向けていくばかりでなく、生活困窮者の方が少しでも前向きに取り組むことにより、よりよい人生のリスタートができるよう、いっしょになって、考え、行動することにより生活困窮者が自立できるよう惜しみない支援を行います。

福祉の世界では自立の反対は依存ではなく孤立である言われています。自立するということは人に頼ることなく自分の力だけで人生を送ることでとのことですが、自立当初はどれだけ周囲の人から援助を受けるネットワークをもつかということに尽きるといわれています。この点においても人とのつながりというものは必要であるとても思われます。そしてまた、いつかは助けられる側から助ける側に立つということになることもあり、それによって将来社会における自分の存在の意味を少しでも持てるようになればいいなと思っています。私たち人は、一人ではないそれぞれ助け合って生きていくものと思います。堂々と援助を受けられるそんな環境に、そして将来助けられた人が助ける側にいるそんな環境を入口を作りたいと考えております。これらの目的をもって微力ですがこの事務所が少しでもその受け皿になりひいては社会とのつながりの入り口となれればと考えています。

事務所開設に至る社会状況

現在、コロナかの中で企業等の倒産や廃業、またそれに伴う従業員の失業や再雇用に関する就労の困難さ、物価上昇等により起こっている貧困の問題がクローズアップされています。コロナの問題以前にも所得等の格差とそれにかかわる貧困やその連鎖等大きな社会問題でありましたが、ここにきて、この生活困窮の問題がより深刻な状況となっているところであり、コロナが終息した後もこの問題は、長期にわたって引き続き継続されていくものと思われてなりません。また、生活困窮の問題は単に経済的な問題に留まらず、他の人とのつながりが希薄になるなど、社会から孤立してしまい、そこからくる周囲の人からの援助の欠如、社会の情報の遮断、精神的苦痛や自信の喪失などの問題となってしまうことになりがちです。そして、この社会的孤立はますます生活困窮状態を助長してしまうばかりでなく自立の機会も奪ってしまいます。
さらには、この問題は現状の生活力を奪うだけでなく、個人の持っている権利としての人間が本来持っているやりたいことを探して成し遂げていく将来の可能性さえも奪ってしまいます。

〈 事務所の名前の意味 〉

生活困窮者自立相談支援事務所【コンパッション】の【訳】自分自身や他者に対する理解を深め心から力になりたいと思うこと

問題の予防や解決に向けて
二人三脚で進んでいく

生活困窮者自立相談支援事務所【コンパッション】